2015年2月11日水曜日

『ハッカーの学校』編集後悔記

■『ハッカーの学校』について
『ハッカーの学校』は『ハッカーの教科書』に続く10年ぶりの新作となっています。

最初の見本紙
・Amazon『ハッカーの学校』→http://goo.gl/6FE7Ji (Google短縮URL)

『ハッカーの教科書』シリーズは膨らみに膨らんで「完全版」まで突き抜けてしまい、その次になると「宇宙版」くらいしかありません。
そして、編集としては「基礎からテーマ別に知識を積み上げていくためのリファレンスのようなシリーズをやりたい」という長年の願望もあり、それらをまとめると新しい企画としてリスタートするのが一番だと考えました。

過去、データハウス編集から著者への指示は「強いネタでガンガンに飛ばして!気合い!」と言ってきましたが、今回は「わしでもわかるように詳しく流れを追いながらハッキングの基礎と全工程を解説して!気合い!」としました。

編集してきた書籍
そうした意味では高度な情報を求めるハードユーザーにとっては物足りない内容かもしれません。しかし、初心者には全体像がおぼろげながらでも理解できる内容になったかと考えています。
書籍の目次や内容については公式サイトで紹介されていますので、そちらを参考にしてください。

・『ハッカーの教科書』公式サイト→http://s-akademeia.sakura.ne.jp/main/books/school/

■『ハッカーの学校』カバーデザイン裏話し
今回のカバーについてはかつてないほどの冒険をしました。
社長も自分も「古臭い教科書のようにして目立つカバーにしよう」ということで始まりました。
正常な脳をした社長と編集者がいる出版社ならば、デザイナーに時間とゼニをかけて練りに練ったデザインにするはずですが、データハウスでは「二人で遊びながら素人が作ったような頭の悪いインパクトのあるデザインにしよう」ということになりました。
元々のタイトル文字
・クソ汚いカバータイトル担当:社長
・頭の悪そうな桜のマーク担当:MAD
・背景のクソ汚い落書き数式担当:IPUSIRON

これをデータ化して「デザインせずに雑に並べて」とデザイナーに渡し、上がったデザインも一発オッケーという信じられないほどの速さで完成しました。
読者の皆様が手に取り易い優しいカバーになったかなと思っています。

楽しみにされていた読者の皆様には発売早々の品切れでご迷惑をおかけしました。
発売日の1月23日に即完売とは予測できませんでした。
1月30日に大増刷をして配本しましたので、現在は安定した状況になっています。
今後もこうしたテーマ別のリファレンス的な企画を進めていきたいと思っています。
今後も他にないおもしろハッカー書籍を作り続けていきますので、よろしくお願いします。

今回は特別にIPUSIRON大先生のクソ汚いミミズの這ったクソ文字のクソ画像をプレゼントしますので壁紙にしてください。うそ( ^ω^)
スペシャル壁紙

■『ハッカージャパン』について
最後になりますが、白夜書房の『ハッカージャパン』が休刊となり、非常に残念です。
データハウスのハッカー書籍はいつも『ハッカージャパン』を目標として作ってきました。
『ハッカージャパン』がなければ、データハウスのハッキング書籍の進化もなかったはずです。
自分は『ハッカージャパン Vol.1』の「r00tzer0氏によるJPNICのハッキング」があってこそ日本にもハッカームーブメントが定着したのではないかと考えています。
そして『ハッカージャパン』の再開を切に願いながら今後も『ハッカージャパン』を目指してがんばります。
MADの『ハッカージャパン』コレクションの一部

ハッカージャパンは永遠に不滅です!


【BGM】Hallucinogen - Shamanix → http://goo.gl/gXesaL

気合い!ふぉーーーヾ(*ΦωΦ)ノ